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白くまオヤジとまっ赤なアルファ
風体の上がらぬ白髪頭の40オヤジが手に入れたのは、なんとまっ赤なアルファロメオだった。ちょっと古いラテン車好きがアルファ147と繰り広げるドタバタ奮闘記。



彼の出で立ちは異彩を放っていた。


踝まで覆われたこげ茶のハーフブーツ、ココア色のウールパンツ、第二ボタンまで開けたコバルトブルーのボタンダウンシャツ、そして顔を形作るディアドロップのサングラス……。


一見すると、どこにでもありそうな光景ながら、彼を取り巻くスウェットシャツやウインドブレーカーを着た小学生とは、明らかに調和が取れていなかった。なぜなら、彼も同様に小学生であったからだ。


誰にでもひとつくらいは、今想い返すと顔から火が出るほど恥ずかしい失敗や勘違いをした経験があるのではなかろうか。そう、彼とはすなわち、幼き日のワタシのこと。


1970年代に公開された映画『Bobby Deerfield(ボビー・ディアフィールド)』の主演俳優であったアル・パチーノにかぶれ、自らの容姿年齢をかえりみず、その主人公になりきっていたというわけである。

ひるがえって、今回お話したいのはそんな笑い種の告白ではなく、映画の方。フォーミュラ1レーサーと不治の病に侵された女性とのラブロマンス。シドニー・ポラック監督にアル・パチーノ主演となれば、どんなに素晴らしい作品かと思われるかもしれないが、脚本の甘さや演出不足などで、お世辞にも名作とは言いがたいものであった。


加えて76年からブラバムにエンジン供給者としてF1にカムバックしたアルファロメオと、それをスポンサードするマルティーニとのタイアップを隠そうともせず、当時ブラバムのオーナーであったエクレストン節全開の企画モノ、と見ることも出来たのである。


ちなみにスイス、イタリア、フランスと、絵画のごとく美しいヨーロッパの街並みや山岳部を駆け巡る主人公の足グルマは、もちろんアルファロメオのアルフェッタGT


伝統のアルミ製直列4気筒DOHCの心臓部に、前後配分の最適化を目論んだトランスアクスルレイアウト、それらをジュジャーロ・デザインによる流麗なクーペボディで身を包んだ、アルファらしいグランツーリスモであった。


うろ覚えで定かではないものの、排ガス規制への対策が施され機械式インジェクションとなった2.0リッター仕様ではなく、規制前の1.8リッターのキャブ仕様だと思われるが、いずれにしても颯爽と走るその姿は今での目に焼きついている。


アルファロメオが登場する映画は少なくない。『卒業』や『ジャッカルの日』など。その中にあってこの作品は興行的にも芸術的にも成功を収めたとは言いがたいものながら、「モータースポーツ」「アルファロメオ」「アル・パチーノ」といった題材により、ワタシにとって生涯忘れ得ぬ想い出深い作品となったのである。


機会があれば、もう一度見てみたい……。




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プロフィール

白くまオヤジ

Author:白くまオヤジ
はじめまして、ちょっと古いラテン車に目がない白くまオヤジです。自動車業界の裏方をやってます。ちなみに車歴はミニ・クーパー、ルノー5、リトモ130TC、VWゴルフ2、ビアンキ・アバルトなどです。

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